Q. 喫煙依存症について教えて下さい
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タバコに含まれるニコチンには依存性があり、ニコチンが切れてくるとニコチン離脱症状(イライラする 怒りやすくなる 欲求不満 集中困難など)が現れます。
タバコを吸うと頭がスッキリする、気分が落ち着く、リラックスするなどと感じ、一時的に禁断症状が解消されますが、吸い終わってしばらくするとニコチン切れに伴い禁断症状が出現し、再びタバコが欲しくなります。
また、タバコを吸う行為自体が生活習慣になっているケースもあります。タバコを吸うと気分が落ち着くのではなく、実はタバコを吸わないと気分が落ち着かないのです。
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Q. 禁煙外来では、どのような治療を行いますか?
また、期間はどれくらいですか?
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ニコチン依存症テストで依存症があると診断され、喫煙年数と1日の喫煙本数をかけた数値が200以上で、患者さん自身が禁煙を望み、治療に関する承諾をされた場合に、健康保険での禁煙治療を行います。
禁煙外来で使用している薬には、貼るタイプの薬と、飲むタイプの薬があります。
貼るタイプの薬は、ニコチンを含むパッチ(ニコチンパッチ)を皮膚に貼り、ニコチンを補充することにより、ニコチン離脱症状を一時的に軽減し、禁煙を容易にします。
飲むタイプの薬は、ニコチンを含まない飲み薬(バレニクリン)で、ニコチン切れの症状を軽くするだけでなく、禁煙してから再びタバコを吸ってしまったときに、「タバコがおいしい」という満足感を得られにくくする作用があります。
ニコチンパッチは8週間貼付し、バレニクリンは12週間内服します。薬剤の副作用と思われる症状が認められた場合は、禁煙治療を止めずに、早めに主治医と相談し、薬剤量を減らすなどの対処が必要です。
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Q. 禁煙するために患者さんが気をつけることを教えて下さい
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禁煙治療を開始して、みなさんが成功するわけではありません。禁煙を成功させるために、責任のある援助者を探すことが大切です。
できるだけ、他人が喫煙している場所に近づかないこと。最初の内はタバコを吸いたいという欲求にかられるかもしれませんが、なぜ禁煙をしようと思ったのかを思い出して、禁煙を成功させて下さい。そのうちタバコはあなたの人生から不必要なものとなります。
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